お茶のCMでも耳馴染みのある、はと麦。健康に良さそうなイメージは強いものの、実際にどんな効果や効能があるのかまでは、それほど知られていないですよね。気になる副作用や、おすすめの飲み方を含めてご紹介していきます♪
はと麦とは?
はと麦はイネ科の植物で、中国南部からインドシナ半島にかけてが原産。同じイネ科でも小麦やライ麦といった一般的な麦類よりトウモロコシやススキに近い種類で、簡単に手で割って中身を食べられることから、東南アジアではおやつとしても親しまれています。日本でもその栄養・美容成分が注目され、雑穀米の1要素として・スープやお菓子の材料として使用されたり、保湿成分の高さから化粧水などにも利用されていますよね。
また”薏苡仁(ヨクイニン)”の名で生薬として利用され、外用としては「イボ取り」に効果があることは有名です。生薬として利用する場合は外側の殻を取り除いた状態で、はと麦茶の場合は殻つきのまま使用します。食材として利用する場合はまさに生薬そのもの!
滋養強壮やむくみの改善、肌荒れなどに効果がある、薬膳食材とも考えられる存在なんです。
はと麦は”穀物の王様”と呼ばれるほど、豊富な栄養素がバランスよく含まれています。タンパク質が多く、アミノ酸バランスも良いので新陳代謝を増進させる作用があり、ビタミンB1・B2、カルシウム、鉄、食物繊維も摂取できる優れた食材です。
はと麦茶の効果・効能は?
はと麦のメリットは、はと麦茶を飲むことも勿論、効果・効能を期待出来ます。
①利尿作用が高い
はと麦茶は利尿効果が高いことで知られているので、むくみの解消に効果的。利尿効果が高い理由は、腎臓の活動を活発にしてくれるから!腎臓は体内の余分な塩分や老廃物を、尿と一緒に体から排出する役割を果たしています。
現代人の食生活は、どうしても塩分過多になりがちですよね。こうした塩分摂取過多が続くと、腎臓への負担が増加し負担をかけてしまうことに。
腎機能の不調は自覚しにくく、気づいた時には症状が悪化していることも。はと麦茶を飲むことは腎臓の働きのサポートにも繋がる、手軽な方法だとも言えますね。
②胃腸の働きを助ける
胃の中に水分が溜まりすぎていると、消化不良を起こしてしまいます。利尿効果の高いはと麦茶を飲めば、余分な水分を排出するので、結果として胃腸を整える働きもしてくれるのです。
③美肌効果
はと麦茶は、しみやそばかす・ニキビといった肌荒れに効果を発揮します。これは高い新陳代謝作用があるから。また食物繊維を多く含むので、便秘解消効果もあり、美肌効果アップに繋がるのでしょう。最近ではアトピー性皮膚炎にも効果がある、とも言われるようになりました。
④免疫力のアップ
タンパク質やアミノ酸が豊富に含まれ、ミネラルも豊富なはと麦茶。毎日飲み続けることで免疫力が高まり、健康で疲れにくい体になっていきます。風邪の引きはじめや、夏バテ時など、疲労回復目的で飲むのもオススメです。
副作用はあるの?
はと麦茶には副作用はありません。ヨクイニンには異物を体外に排出する効能があり、妊娠中は摂取しないようにと言われることがあります。しかしはと麦茶はヨクイニンに比べ、効能はずっと穏やかなもの。ですから余程大量に飲まない限り、副作用の心配をする必要はないでしょう。
おすすめの飲み方は?
はとむぎ茶の高い効果を実感するには、ブレンドではなく、はと麦100%の茶葉を選ぶようにしましょう。煮出す時は濃いめに煮出すこともポイント!炒ってから煮出すと香ばしさも加わり、飲みやすくなりますよ。生薬効果もあるので、薬と同様に空腹時に飲めばデトックス効果もより期待できそうです。
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