何か臭いなと思ったら自分の鼻の脂のニオイだった。詰まった角栓を押し出したいけど肌は大丈夫なのだろうか。そんな悩みや不安を感じられた方も少なくはないと思います。
今回は、鼻の脂臭い原因とその解消法についてご紹介します。
鼻の脂臭い原因
鼻の脂が臭くなるのは「皮脂の過剰分泌」が誘発する
鼻は、顔の中でも皮脂腺が活発とされる「Tゾーン」に位置します。皮脂腺とは、皮膚下にある腺であり、皮膚や毛髪の表面保護のため、保湿の役割とするオイル性の脂肪を分泌させます。このオイル状の物質は、脂肪酸やコレステロールで構成されています。
鼻や額は、この皮脂腺が多く存在し、身体全体の中でも脂っぽくなりがちな部位です。ただでさえ、皮脂の分泌が多い鼻ですが、さらに皮脂の過剰分泌を招くことがあります。
それが、生活習慣の乱れです。生活習慣が乱れると、ホルモンバランスが崩れ、皮脂腺を活発にさせてしまいます。
この皮脂腺から出る脂分は、身体の保護にとって「良い皮脂」、「悪い皮脂」があるのです。「悪い皮脂」というものが分泌されている人は、皮脂の過剰増加につれ、鼻が臭い状態、ニオイを強くする土台をつくることに繋がってしまいます。
皮脂の脂肪酸が「酸化」することで鼻が臭くなる
「悪い皮脂」というのは、「皮脂腺の中で酸化したもの」を指します。皮脂には、脂肪酸が含まれており、この脂肪酸が体内にある活性酸素と結びつき、皮脂腺の中で酸化をおこします。これは、身体の疲れやストレスで、皮脂腺が閉塞する事で発生します。
酸化をした皮脂は、皮膚を保護する役割として望ましい皮脂ではありません。健康な皮脂膜を皮膚に形成する事ができない、「古いもの(使えないもの)」であり、ニオイや皮膚への刺激が強い特徴があります。「皮脂腺が活発で、「悪い皮脂」を出している」という人は、このニオイが強くなり、「鼻の脂が臭い」、「鼻のわき、鼻の横が臭い」といった悩みを抱えるようになります。
皮脂の増加が雑菌の繁殖を招き、鼻の臭いニオイが拡大する。
鼻から分泌された皮脂に雑菌が繁殖し、ニオイを更に強めてしまう可能性があります。身体全般に言える事ですが、皮膚には、肌を保護する「常在菌(細菌)」が存在します。
しかし、肌に良い細菌だけではなく、臭いニオイを発生させる「黄色ブドウ球菌」や「真菌(カビ)」などの雑菌も存在します。肌に皮脂が多く発生している状態というのは、この黄色ブドウ球菌や真菌のエサを多く残している状態といえます。これらの雑菌が皮脂の分解を行うと、更なる臭いニオイを発生することにつながり、ニオイの拡大を招きます。
そのため、「皮脂の増加=雑菌による皮脂分解の活性化=臭いニオイが発生」となりえるのです。
解消法
毛穴に皮脂汚れを貯めないためには、毎日の洗顔をきちんと行うことです。洗顔をするときは、しっかりと泡立てた泡で、やさしく汚れを包み込むように、丁寧に洗うのがポイントです。
また毛穴詰まりの正体は、皮脂と古くなった角質が混じりあったものです。角質はふつうの洗顔料では落とせないので、週に1〜2回は角質のタンパク質を分解できる「酵素洗顔」を使うと良いでしょう。
そして、毎日の洗顔とスペシャルケアの酵素洗顔をしても、毛穴の詰まりが気になるなら、貼ってはがすタイプの毛穴パックを取り入れるのも良いでしょう。
ただし毛穴パックは、頻繁にやり過ぎると、毛穴がかえって目立たせる原因になります。2週間に1回くらいの頻度でとどめておきましょう。また、毛穴パックをしたときはもちろんですが、日々の洗顔のあとも、必ず保湿ケアをすることが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
毛穴に詰まった角栓ですが、指で押し出しても構いません。ただしこれは、指の腹で軽く押すだけで、にゅるっと出てくるようなやわらかい角栓に限った話です。なかなか取れないからといって、何度も同じ場所を強く押したり、爪を立てたりするのは絶対にやめましょう。
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