「夜更かしをすると太りやすい」
よく耳にする言葉ですよね。理由は後述しますが一般的な生活を送っている人にとって、その傾向は高いかもしれません。
では遅番や準夜勤といった勤務体系で、夜遅くまで起きている環境にある場合、太りやすくダイエットも難しいのでしょうか?それはその人の生活習慣や意志によるものが大きいのですが、遅番でもダイエットを成功させる秘訣を含め考えていきましょう。
夜更かしが太りやすいと言われる理由
まず「夜更かしすると太りやすいの?」についてですが、これは睡眠時間が大きく関係してきます。
会社員や学生といった一般的な生活を送っている場合、夜更かしをすると当然、その代償として睡眠時間が短くなりますよね。
睡眠時間が充分でないと疲労が溜まりゲッソリしていきそうですが、決して痩せやすくなる訳でなくむしろ太りやすくなると言われているんです。
その理由の1つはホルモンによるもの!食欲に関係するホルモンに”レプチン”と”グレリン”という2種類があるのですが、レプチンは食欲を抑える作用があり、グレリンは反対に食欲を増進させます。
睡眠時間が短いとこのグレリンが多く分泌され、逆にレプチンが減少するのです。つまり睡眠不足になると食欲が増加してしまい、食べ過ぎてしまうことが多くなります。
また睡眠時間をきちんと確保できれば副交感神経が優位になり、体温が上がるため、基礎代謝量が上がるのですが、睡眠不足になるとこの時間が減るため、自律神経のバランスが乱れてしまいます。つまり交感神経が優位になり、基礎代謝が下がり痩せにくい状態になってしまうことに。
さらに、夜更かしをするとついつい、TVやネットを見ながらお菓子をつまんだりお酒を飲んだりしてしまいがちですよね。
これが習慣化していくのも、太りやすくなる理由と言えるでしょう。
遅番のような不規則な生活は太りやすい?ダイエットを成功させるには?
シフトが遅番であったり準夜勤のような深夜に帰宅する生活を送っていると、日常的に夜更かしと言われる時間帯に起きているのが当たり前になってしまいます。その場合は常に太りやすく、ダイエットも成功しにくいのでしょうか?
これについては、ポイントさえ抑えれば決してそんなことはないと言えます。上述したように夜更かし自体が太りやすいとは言い難く、睡眠不足であることが太りやすくなる原因です。つまり睡眠時間を充分に確保できるなら、遅い時間に眠りについてもさほど問題があるとは言えません。
では具体的に気をつけたいポイントを見ていきましょう。
①食事の時間
遅番の後に食事をすると、どうしても寝る時間との間隔が短くなってしまいがち。出来るなら遅番の前に食事を済ませ、勤務後に空腹を感じても軽めで消化の良いフルーツや雑炊程度に抑えておくのがベスト。
というのも、未消化のまま寝てしまうと胃の消化にエネルギーが使われ、深い睡眠が得られなくなります。
つまり体が完全に休めず、翌日にも疲れが残りやすいのです。
また寝る前の食事は栄養素が使用されずに貯蓄されてしまうので、太りやすくなり、血糖値も高いまま。糖尿病のリスクまで高まってしまいます。
こうしたケースを避けるには、勤務後にガッツりと糖脂肪分の高い食事をしてすぐ寝るのはご法度!軽く食べるにしても就寝前の2~3時間前までに済ませるようにしましょう。
②塩分は控える
深夜に帰宅する時間、営業しているのはファミレスやラーメン店にコンビニといった、比較的塩分を多く使用する味の濃い料理を提供する所が多いですよね。その誘惑は強烈なものですが、夜に塩分を多く摂取してしまうと水分調節が上手くいかずよく翌日むくみの原因に!むくみは、例えば靴下のあとが足に付く、などでわかります。むくみの原因になるので、日常的にそういったお店を利用することはオススメできません。
塩分を多く取り過ぎた日は、半身浴をしながら、できればゆっくりストレッチ。むくみの改善が期待できます。
③質の高い睡眠
睡眠時間や就寝時間に関わらず、質の良い・深い睡眠を得られれば若干睡眠不足であっても太りやすくなる心配が少なくなります。
前述のような食事だけでなく、睡眠環境についても工夫してみましょう。大切なのは自律神経をリラックスさせること。そのためには寝る前に過度のアルコールを飲まない、夕方以降はカフェインを避ける、PCやTVをずっと見ないようにするといった工夫も必要です。
また日中に太陽光を浴びる・適度な活動をしないと、夜になっても眠気を感じにくくなってしまうもの。遅くてもお昼には起床するようにして、散歩や買い物には出るようにしたいですね。
遅番だからといって太りやすい訳ではないので、遅い時間の食事をいかに避けるか自分なりに工夫してみましょう。一般的な生活より注意するようになるので、工夫次第ではむしろ痩せやすいかもしれません♪
コメントを残す