かいわれ大根の栄養と効果は？不眠に効く？不況に強い優等生野菜でした。

かいわれ大根。いつもスーパーの野菜コーナーに並んでいますよね。普通の野菜には「旬」がありますが、このかいわれ大根とかモヤシは季節に関係なくいつもある（売り切れを除けば）という感じのお野菜です。

「かいわれ大根の畑って」「かいわれ大根の産地は」と思う方はいらっしゃいますか？かいわれ大根はスプラウト食材と呼ばれ、工場の中で作られています。今はやりのガラス張りで太陽の光が燦々と当たり、空調設備が整い、温度管理がされた野菜工場ではなく、モヤシなどを作るようなところです。ですから、お野菜が高い季節も安定して入荷され、お値段も手頃。お財布にもやさしいお野菜です。
かいわれ大根は、大根の種を発芽させ最初の双葉と茎を伸ばしたものです。モヤシは主に豆類の種から芽と茎を伸ばしたものですが、かいわれ大根は最初の葉に光があたるようにして緑にしているところが特徴です。
家庭でも作ることができ夏休みの宿題で取り組んでいる子どもたちもいるようです。

栄養価満点！

栄養価については大変優れもので、いろんなところで高い評価を受けています。まず、低カロリーで酵素タップリ。種の時にはなかった成分が発芽を通じて生まれ、ビタミンやミネラル、ジアスターゼ、オキシターゼなどフィトケミカル（植物中の天然化学物質）がたくさん入っています。これらは食欲増進、消化促進、疲労回復など健康に良いばかりか美肌効果（しみ、そばかすの予防）を発揮する成分が入っています。

睡眠にも効く！？

最近注目されてきているのは、かいわれ大根の熟睡効果です。良好な睡眠にはメラトニンというホルモンが大きな働きをしますが、かいわれ大根には多く含まれています。メラトニンは加齢と共に減少していきます。このことからお年寄りになると眠りが浅い、朝早くに目が覚めてしまうということがおき、今ではぐっすり眠れるサプリとして、メラトニンが入ったものも出てきているようです。
このほか食物繊維も豊富でおなかの調子を整える効果ももちろんあります。

色々な料理に使える！

かいわれ大根を使ったレシピはたくさん紹介されていますので、料理方法はそちらにお任せして、かいわれ大根の使い方について一言。
かいわれ大根をあれこれ調理しなくても、ただ添えるだけで、料理が華やぎます。例えば、とんかつと刻みキャベツの横にそっと添えるだけで、ちょっと変わりますよね。お味噌汁の具が少ないなと思ったら、パラとお椀に乗せるだけでまた雰囲気が変わります。良く作るお肉と野菜の炒め物の上にも、なんならカレーライスの横、福神漬けやラッキョウと一緒においても不思議ではありません。このように和洋中とどんな料理にもあいます。そして調理らしい調理が必要ではありません。容器から取り出し根元から切り水洗いしたら適当な長さに切って（あるいは刻んで）、添える、パラパラと降りかける、それだけで美味しくいただけます。ぜひ活用したいですね。