アセスルファムカリウム
こ ちらも、人工甘味料の一種で、スクロースすなわち、ショ糖の200倍の甘さがあるというのですから、清涼飲料水にしようされるのが頷けますね。甘いけど、 太らないと宣伝できるわけです。また、アセスルファムKとも呼ばれています。ちなみに、欧州連衡の分類番号はE番号もしくはE950です。商標は、 「Sunett」、「Sweet One」となっております。1967年に、ドイツ化学者カール・クラウス氏の研究により偶然発見された甘味料です。2000年に日本でも、食品添加物とし て認可され、正式に成分規格、食品基準が定められたのです。味は、ショ糖の200倍といわれているため甘ったるいのかと思いきや、口に入れた瞬間、甘みを 感じます。初期段階はすっきりとしているため甘ったるくはないのです。
ところが、同じく人工甘味料の一種であるサッカリンと味が似ていて後味がすっきりと せず少し苦みを感じます。ただ、通常の砂糖と異なるところは、口の中でバクテリアを発生させないため虫歯にならないのです。甘くて、虫歯にもならないとう のなら本当に魔法の砂糖ともいってもいいかもしれません。しかし、安全面は大丈夫なのか?気になるところですよね。
現段階では、変異原性、ガン原性がある という報告は無く、直接摂取、加水分解での摂取でも毒性がなく無害、動物事件でも危険性は見られていないようです。ちなみに一日の許容量は、 0~15mg/kg体重ですので、それ以上摂取し続けると発がん性などが見られる可能性もあり得ないとは言い切れない可能性も…
スクラロース
こ ちらは、先ほどのアセスルファムカリウムがショ糖の200倍の甘さと言われているのに対して、600倍の甘さを持っているというのですからゼロカロリー飲 料には使用されるのも良くわかりますね。1976年にイギリスのテイト&ライル社が砂糖から作り上げた甘味料でして、これまでの人工甘味料と比較すると、 特徴もダイエット飲料には使われる理由がわかります。
それは、通常の砂糖の場合、体内で炭水化物として消化吸収されるのですが、スクラロースの場合は、消 化、吸収されないので生理的な熱量はないのです。つまりは、スクラロースを摂取しても、代謝、分解されることがありませんので血糖値、インスリンの数値も 変化が起きないのです。
これに対し、消化吸収がないため体内蓄積の心配がなされたことがありましたが、浸透性は22osm/kg(1%水溶液)のため、物 理的に考えて体の中で蓄積することはほぼあり得ないとされています。要するに、現時点では健康にさほど問題視されていないようですね。また、甘さなのです が、同じく人工甘味料の中でも甘度数が高いサッカリン、ステビアは甘いけれども、苦みや渋みもあることからお菓子に使用するのは微妙という意見もある中、 スクラロースの場合は、苦み、渋みがほぼありません。それに、後味も甘いため砂糖の代用品としても使えます。
更に、砂糖、その他甘味料、と一緒に混ぜ合わ せて使用することで甘味料を増やすことができますので、清涼飲料水、アイスクリーム、甘菓子等には良く使用されます。そして、甘さを増やすこと以外で言え ば、お酢や塩についているカドを取り除くためや、豆乳の豆臭の減少、アルコールの臭の抑制、調味料として少量使用することで、乳感、コク、深みを強める効 果があります。
もう一つ、スクラロースの特徴としてアセスルファムカリウムと同じく虫歯にならないという特徴がある他、熱、水溶液中でも安定していること から安定性が高い添加物として知られています。
サッカリン
サッカリンは、1878年にジョブズ・ホプキンス大学のコンスタンチン・ファールバーグ、アイラ・レムセンの二人がコールタールの実験により偶然発見したものです。水溶液はショ糖の350倍もしくは、200~700倍と もいわれています。その甘度は高く、口に入れるとまるで麻痺したような感覚を覚えるほどの高甘度の人工甘味料です。けれども、甘いと同時に苦みも感じるた めそのまま使用することは少なくどちらかというと、糖類と混ぜて使用することが多いです。
また、サッカリンは水に溶けにくく、水溶性においては優れてはい ません。そのこともあり、チューンガムだけに使用され、普段は、水溶性ナトリウムとして様々な加工食品として使用されてきました。しかし、現在は、サッカ リンはあまり使われなくなり、その代わり、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテームといった人工甘味料がほとんどです。
その理由としては、 サッカリンは弱いものですが、発がん性があるこ とが確認されたからなのです。そのため、食品には使用はしていませんが、歯磨き粉には現在も使用している商品もあるみたいなのですね。発がん性が弱いとい うのもラットの実験では膀胱がんが発症していますが、さるなどの霊長類の実験では24年間一度もガンが確認されていないため摂取量を守れば人間はほぼサッ カリンが原因でガンになるということはないと考えられております。
ズルチン
ズルチンは1884年にドイツでヨーゼフ・ベルリナーバウ氏が発見し、1891年に大量生産が行われるようになります。ショ糖の250倍の甘さをもつものとして甘味料としてつかわれていたのですが、毒性が強いことから使用禁止になりました。
チクロ
1937年にアメリカのMichael Svedaが発見しました。甘さは砂糖の30~50倍といわれていますが、人工甘味料の中では甘さが低いと考えられます。ただこれも発がん性、奇形性といった毒性が指摘され使用禁止になりましたので現在は使用されていません。
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