八木澤商店社長、河野通洋のプロフィール。底力の理由は?美味しんぼにも登場?

出典:八木澤商店HP

震災から4年になりますよね。復興はまだまだ道半ばというのに、人々の記憶から少しずつ震災が消えていくのを感じます。阪神淡路大震災の時も同じよ うな感じだったと思います。現地の人たちの復興はまだまだ終わってないので、国民みんなで盛り上げていかないといけないと思います。そんな中、まさに岩手 で現場で家業を通して復興に取組んでいらっしゃる方がいます。それがカンブリア宮殿に登場される八木澤商店社長の河野通洋さんです。度々メディアでも取り 上げられているかと思いますが、今日は河野さんについて調べてみました。

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1973年陸前高田市で生まれる。株式会社八木澤商店 代表取締役。
岩手県中小企業家同友会理事、なつかしい未来創造株式会社専務取締役なども務める。

2011年3月の東日本大震災により、社屋、製造工場を全壊・流失。しかし、昨年4月より一関大東町に営業所を開設、全従業員の雇用を継続し、同業他社や 取引先、お客様からのご支援のもとに経営基盤の回復に努めている。

出典:http://www.tohoku1000.jp/entrepreneur/detail/217/

家 業の八木澤商店は200年続く醤油とお味噌の製造販売を手掛けられる会社で、地元では知らない人はいないくらいの有名な会社です。プロフィールにも引用さ せていただいたとおり、震災で社屋や工場をすべて失ってしまいましたが、全社員の雇用を継続し、会社だけでなく、地域全体の復興を見据えた活動をされてい ます。地域に眠っている資産を掘り起こして、活用し、地元で消費するといった循環型の経済を志向されているようですね。古民家の再生及びそのスペースで食 育のワークショップをするような事業にも参画されているようです。なかなかこういったことを続けていくのは大変なことだと思いますが、それを支えているの はなぜなんでしょうかね。

支えているのは経営理念

河野さんはアメリカの大学を経た後に、父の知り 合いの会社で働き、八木澤商店に入社されました。入社されたころに災害の影響もあって会社の業績は厳しく、金融機関への借り入れも断られる中、経営再建の 必要性にかられた河野さんは、再建策をもって経営陣に相談。それで役員になるのですが、役員になる条件で、

  • 現役員の役員報酬を一律20%カットすること
  • 人事権を一任すること

を 上げて、数字ありきの経営に走ってしまいました。数字はいいけど、生意気な社長が出来上がってました。そんな河野さんに転機が来ます。宮城県中小企業家同 友会の「経営指針を作る会」という会に参加されたことです。その中で同期との切磋琢磨していく中で、いかに自分が未熟だったかということを思い知らされ、 人こそが一番の財産だということに気づきます。人と人の血の通った付き合いをするからこそ、底力が出てくるんですね。そこで得られた気持ちが凝縮されたの が、八木澤商店の経営理念です。HPより引用させていただきます。

  • 一、私たちは、食を通して感謝する心を広げ、地域の自然と共にすこやかに暮らせる社会をつくります。
  • 一、私たちは、和の心を持って共に学び、誠実で優しい食の匠を目指します。
  • 一、私たちは、醤の醸造文化を進化させ伝承することで命の環を未来につないでゆきます。

HPはスタッフも紹介されていて、チーム一丸となっている雰囲気が伝わってきます。

八木澤商店HP

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美味しんぼにも登場

八 木澤商店及び河野さんは漫画「美味しんぼ」の108巻に登場します。「被災地編・めげない人々」で、すべてを失ってしまったけどめげずに頑張っている人々 を登場させており、その中の一人が河野さんです。酵母を失ってしまったけど、別の地域でその酵母が見つかって、ファンドの力を借りながら復興をしていく模 様が描かれているようです。書かれたのは2012年だと思います。今後の記録のためにも、この当時にどんな感じだったかを知る資料にもなっていると思いま すので、一読の価値ありです。

まとめ

河野さんは本当に色々な活動をされていますので、これからもお見かけすることが多いと思います。一人一人が自分の出来ることから地域に関わっていくことの大切さと、復興に向けての諦めない心を体現されている河野さんに刺激を受けて、筆者も頑張りたいと思います。

参考)河野さんの取材や講演記事

日本きらり

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