東日本大震災から4年。地震に関する研究がクローズアップされています。地震は自然災害なので無くすこと出来ませんが、震災の悲惨な被害を少しでも 食い止めることを使命として、日々研究されている方々がいらっしゃいます。そのうちのひとりが、海洋研究開発機構(JAMSTEC)で、被害地震の7割以 上とされる“海底を震源とする地震”の研究の陣頭指揮を執られている地震学者・小平秀一さん。小平さんは研究のみならず、様々な活動をされています。今日 はそんな小平さんについて調べてみました。
プロフィール
芸能人の方とかではないので、なかなかプロフィールが見つかりませんでしたが、所属されている独立行政法人海洋研究開発機構のプレスリリースに載っていましたので、引用させていただきます。
出典:テレビ東京「Crossroad」HPより
小平 秀一(こだいら しゅういち)
海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域 海洋プレート活動研究プログラム プログラムディレクター専 門は海洋底地球物理学、構造地震学。北海道大学、ベルゲン大学などを経て、現職。海底地球物理観測データに基づき、プレート沈み込み帯を含んだ大陸縁辺 域や海洋プレートの活動と構造の研究に従事。最近は、地震発生帯活動、海洋性島弧形成、海洋地殻掘削などに関する様々な国際プロジェクトで日本発のユニー クな研究成果を発信している。
出典:https://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20120207/
北 海道大学出身なんですね。ネットで調べると、小平さんの大学同期のブログに「小平さんはとても優秀だった」と書かれていました。その同期の方が持ってい た、よりレベルの高い本を小平さんは、借りて勉強されたそうです。ちなみに本の題名は「Aki & Richards “Quantitaive Seismology Theory and Methods” (定量的地震学:理論と方法)というそうです。題名からだけでも難解そうですね。
研究内容は?
研究されている内容は専門的なので、書かれている論文を読んでもざっくりとしか理解できませんでしたが、筆者なりに解釈すると「海底プレートはなぜ動くのか、どのように動くのか、動いたらどう影響があるのか」ということを研究されているだと思います。それを解明することで、減災に繋がるようなヒントを導きたいのでしょうね。論文などがいくつかネットに掲載されていますので、より深く知りたい方は、読まれてみては?と思います。
KAKEN 科学研究費助成事業データベース
地震研究に賭ける想いは?
小 平さんですが、研究活動だけでなく、地震や津波を正しく理解することで防災に生かしてもらえるよう、学校や地域への啓蒙活動も行っています。ネットで検索 すると様々なシンポジウムなどでスピーチやパネルディスカッションに参加されていますね。研究結果から地域住民を災害から守るというミッションもあるで しょうし、学校で講義を聴いた学生が将来同じような研究の道に進むかもしれませんし、とても意味のあることだと思います。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、
「新たな科学技術で海洋立国日本の実現を支え、国民、人間社会、そして地球の持続的発展・維持に貢献する」
を使命として位置付けていますから、小平さんだけでなく、研究者皆が同じような想いで研究されているのだと思います。今回テレビ東京の「CrossRoad」に出演されるのもある意味啓蒙活動の一環なんでしょうね。
まとめ
地 震などの災害に関して「なぜそうなるのか」「何が問題なのか」「どうすればいいのか」ということを、理論的なバックグラウンドを持って、伝えてくれる人は 貴重だと思います。災害被害の少ない国なるよう、筆者も含めてひとりひとりが出来ることをやっていくことが、明るい未来への第一歩ですよね。これからの小 平さんたちの研究を応援しています!
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