ピーナッツとはラッカセイともいいますね。国や地方によってさまざまな呼び名があります。たとえば中国では、南京豆と呼びます。
方言名では、地豆、唐人豆、異人豆といった呼び名があります。ピーナッツというのは英語由来で日本でもこれは食用種子を指すことが多く、ラッカセイが基本になります。
日本国内では千葉県が74.6%の生産率でありまして全国比較してみてもダントツですね。確かにピーナッツといえばどこなのか?というと千葉県のイメージが強いです。
節分になれば大豆を投げるところもあれば終わったあとにすぐに食べられるようにという事もありピーナッツで行っている学校もありますが今回はそのピーナッツの栄養とダイエット効果について注目してみたいと思います。
ピーナッツの食べ過ぎは高カロリーで太るのか?
ピーナッツはカロリーが高い!そんなイメージが強いかと思います。実際にカロリーはどれくらいなのか?といいますと、100gあたり562kcalで、バターピーナッツは592kcalとされています。
かなり高いです。ちなみに、油がぎっとりしているポテトトップスのカロリーは100gあたり554kcalとのこと。つまりは、カロリーだけで見るとあのポテトチップスよりも高いのです。
それを考えるとピーナッツというのはあまりダイエットには向いてはいないような食品に思えるのですがこれはカロリーというのは表面的な問題です。
実は、ダイエットを考えるのであればもう少し栄養価について詳しく突っ込む必要があります。ピーナッツには驚くべき高い栄養素が含まれているのも事実。
ピーナッツの素晴らしい栄養価とは?
さて、カロリーがものすごく高いうえに、その主成分が脂質でできているのにもかかわらず食べると痩せるのは本当なのか?普通に考えて信じられませんよね。
これは、実はピーナッツの脂質とそのほかの栄養素に秘密があるのです。ピーナッツにたくさん含まれている栄養素を表でまとめてみましたので参考までにご覧ください。
ピーナッツの主な栄養成分(100gあたり) | |||||
ビタミン | ミネラル | 脂肪酸 | |||
ビタミンE | 10.1mg | カリウム | 740mg | 飽和脂肪酸 | 8.33g |
ビタミンB1 | 0.85mg | マグネシウム | 170mg | 一価不飽和脂肪酸 | 22.76g |
ナイアシン | 17mg | リン | 380mg | 多価不飽和脂肪酸 | 13.74g |
ビタミンB6 | 0.46mg | 鉄 | 1.6mg | n-3系 多価不飽和 | 0.08g |
葉酸 | 76μg | 亜鉛 | 2.3mg | n-6系 多価不飽和 | 13.65g |
パントテン酸 | 2.56mg | 銅 | 0.59mg | 18:1 オレイン酸 | 22000mg |
ビオチン | 92.3μg | マンガン | 1.56mg | 18:2 n-6 リノール酸 | 14000mg |
セレン | 20μg | 18:3 n-3 α-リノレン酸 | 84mg | ||
モリブデン | 88μg |
となっております。ただの油と糖質の塊であるポテトチップスとは異なり良質なビタミン、ミネラル、脂肪酸がたっぷりと含まれているから栄養価も高く健康的に痩せる食品としても進められているということなのです。
たとえば、ビタミンB群や亜鉛は細胞の代謝に必要です。脂肪の代謝、筋肉の代謝を行う上で必要な栄養といえます。では、この中で特にダイエットに有効であろうという成分を解説したいと思います。
ビタミンE
ビタミンEといえば強い抗酸化作用が知られておりまして主にアンチエイジング効果が有名です。しかし、中性脂肪の減少、血流の改善、悪玉コレステロールの減少効果も期待できるため肥満症の予防にもつながるのです。
ビタミンB群
ピーナッツに含まれているビタミンB群は、B1、B2、B6が含まれています。特にこの中でもB1とB6が豊富に含まれています。ダイエットを行っているとスタミナ減少に陥る可能性もありますがB1は疲労回復効果が期待できます。
B2においては脂肪の燃焼、エネルギー、細胞の代謝に有効です。そして、B6はアミノ酸の代謝に必要なため筋肉を作るうえで重要な要素となります。
カリウム
カリウムはダイエットにおいても重要です。人間の体の水分を循環させたり、老廃物と一緒に古い水分を排泄するため代謝を上げることができるのです。
不飽和脂肪酸
油は太るとか体に良くないというイメージが強いかもしれませんが市場に出回っている安い油がどういったものだからかもしれませんね。良質な油と劣化した油は全く別物です。
たとえば、その中でも飽和脂肪酸というのは人間の体温で溶かすことができないため過剰にとりすぎると中性脂肪、肥満症、高血圧、高脂血症、悪玉コレステロール増加の原因となります。
ところが、ピーナッツに多く含まれている不飽和脂肪酸は10~20度で溶けるため人間の体温でも十分に溶かすことができますので害を与えにくいのと、血液をサラサラにしたり、悪玉コレステロール値を下げるので積極的にとるべき油です。
それに、この油は血液をきれいにし、血行もよくなるため代謝も上がります。つまりはエネルギーを燃焼しやすい油になりますので脂肪燃焼においてはお勧めです。
食物繊維
ピーナッツ100gあたりに水溶性食物繊維が0.3g、不溶性食物繊維が7g含まれています。特に不溶性がメインですのでどちらかというと腸内環境を整えるうえで効果を発揮すると考えられます。
デトックスされればそれだけ代謝も上がりますので水溶性のように糖質の吸収を抑えるということはなくともダイエット効果は期待できるといえます。
ピーナッツダイエットの効果的な方法について!
これまで説明したように確かにピーナッツは高カロリーではありますがそのカロリーの大半はピーナッツに含まれる良質な油にあるわけです。
そのほかにも、ビタミン、ミネラル、食物繊維も含まれていましてダイエットにはとてもお勧めです。では、どのようにしてピーナッツダイエットを実践していけばよいのでしょうか?
確かにピーナッツには素晴らしいダイエット成分が含まれていますがこれにより高いダイエット効果を得るよりも置き換えダイエットや満腹ダイエットとして活用するとよいです。
特に、常日頃からお菓子ばかり食べている人はいきなりそれをやめるようにいってもなかなかやめることはできないと思います。そこで食べるのはやめないのです。
いつもポテトチップスなどのお菓子ばかり食べているのであればそれをピーナッツに置き換えるだけでいいです。基本的に一般のお菓子はインスリンの上昇が激しく細胞に糖質が吸収されやすいです。
砂糖と使ったお菓子を見てください。そのほとんどがGI値が60を超えているでしょう。では、ピーナッツはどうなのか?28ですので全然血糖値が上がらない食品です。
だからといって、毎回100gも食べていたら油の取りすぎになりますのであんまりよいことだといえません。なんでもそうですが摂りすぎるのはあまりよくはないのです。
ですから、おやつ代わりに食べるのは15~20粒程度までにしておきます。これをゆっくりとよく噛んで食べて、最後に水を飲むことにより、満腹中枢が満たされるのと、おなかの中で水を吸収しますので膨れ上がるのです。
これにより満腹感を得られますので余計なものを食べることもないのです。血糖値も緩やかに上昇するためすぐにおなかが減るということもなくダイエットに活用しやすい食べ物といえるでしょう。
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