加齢とともに気になるのはお肌の状態だけではありません。髪の毛も非常に気になりますよね。例えば、白髪。薄毛よりは気にならないかもしれませんが、白髪になってしまうと白髪染めなどの手入れを行う必要が出てきたり、とくに女性にとっては大きな悩みの一つではないでしょうか。そこで、今回は、白髪に有効であるサプリメントや栄養成分について紹介していきたいと思います。
白髪を作らないためにはメラニンの生成を！
メラニンと言うと、シミやそばかすの原因で、あまり良いイメージは無いかもしれません。しかし、実は体にとっては必要な色素の一つ。髪の毛の色素と言うのはメラニンです。
つまり、髪の毛のメラニン色素を作ることが予防や改善のポイントになります。主な原因としては、ストレス、老化、遺伝などの理由でメラニン色素が正常に作れなくなると白髪になります。
そのメラニン色素というのは頭皮にあるメラノサイトというメラニンを生成する細胞で作られます。つまり、そのメラノサイトと呼ばれるメラニン生成細胞を活性化することで白髪の予防改善が見込めます。
では、メラノサイトを活性化させるにはどうすればよいのでしょうか？それは食事から摂れる栄養成分です。これにより、白髪を防止することが可能になります。特に若しがらの場合は効果が大きく期待できるかと思います。その栄養成分とサプリメントを紹介いたします。
1 メラニン色素の原料であるチロシン
チロシンとは、必須アミノ酸の一つで体内で合成することができませんので摂取する場合は、必ず日常で得られる食品もしくはサプリメントなどの栄養補助食品から摂取する必要がございます。このチロシンは、大豆製品、乳製品、カツオ、マグロに沢山含まれています。
これが不足してしまうと、メラノサイトが一生懸命メラニンの生成を行ってもあまり効果が出ないため、必ず摂取しておきたいです。さらに、チロシンはアミノ酸でもあり、
ドーパミン、ノルアドレナリンと同様、神経伝達物質の一種でもありますのでストレスの緩和等、自律神経を整える作用もありますのでそういう意味でも白髪防止、改善に役立ちます。
2 チロシナーゼの合成をおこなう銅
銅はミネラルの一種ですが、成長促進、免疫力向上の効果があるため髪の毛の強化にも役立ちます。さらに、体の酵素を正常にはたらかせるためには必要不可欠なミネラルです。それは髪の毛にも言えることで、実はメラノサイトがメラニン色素を生成する上でチロシナーゼと呼ばれる酵素を必要とします。しかし、このチロシナーゼ体内で合成するためには、銅が必要になります。
3 メラノサイトのサポートするヨード
ヨードとは、あまり聞き慣れないかもしれませんが、身近でいうとヨウ素のことです。海草に沢山含まれていまして、人間が生命活動を行う上で必要不可欠なミネラルです。海のミネラルという異名も持っているぐらいです。
ヨウ素の効果としては、新陳代謝を促進し、細胞の成長を助ける効果があります。特に、髪の毛は人間の体の中で、皮膚に負けないほど新陳代謝がハゲいい部分ですので、ヨードがないと髪が健康的に保てないのです。
そして、髪の毛の色素を作るメラノサイトの働きを助ける効果もありますので、この二つの意味で、ヨードというミネラルは摂取してほしいです。しかし、サプリメントで摂る場合は注意が必要です。それは、過剰摂取です。
亜鉛のように毒素が弱ければ良いのですが、ヨードは摂取しすぎると甲状腺に負担がかかりますのでそこから病気につながる危険性もあります。できれば海草などの食品から摂取しましょう。そういう意味では、海草を食べると髪の毛が生えるというのは当たっています。
4 これ以外にも白髪に効果的な成分はある
上記に上げた3つは代表的な直接、髪の毛や頭皮に活動を働きかける成分です。しかし、何も白髪予防になるのはこれらだけではなく、まだまだたくさんあります。例えば、抗酸化作用のあるビタミンE、老化防止に効果的なビタミンCこれらも摂取することで間接的ではありますが効果を発揮してくれます。
それらの栄養素を総合的に摂取出来るサプリメントもあります。白髪はなかなか黒くなりにくいということですから、そうなる前に試す価値はありそうです。
参考文献）老化と毛髪変化
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