出典:俺の株式会社HP
日本の外食チェーンも海外進出するパターンが増えてきました。日本で成功したビジネスモデルを輸出するのですが、市場が違うと嗜好や商習慣、法規制 など様々な壁が待ち構えていてなかなか容易ではありません。今回、ガイアの夜明けで俺のフレンチ・イタリアンとくら寿司の事例が取り上げられますので、調 べてみました。
■俺のフレンチ・イタリアンは中国・韓国・香港に進出
俺のフレンチ・イタリアンって何?
「俺 のフレンチ・イタリアン」をご存じない方に簡単に説明します。俺の○○(メニュー名)という名前のレストランがここ数年ほど都内を中心に流行しています。 一流のレストランの料理人をスカウトし、高級食材を使いながらもリーズナブルな価格で料理を提供し人気を得ている外食チェーンです。リーズナブルな価格に するために、立食形式で回転率と省スペースを実現しています。また、狭い店舗で経営しているので行列ができやすい状態を演出し、流行っている感を出してい るのも上手い戦略です。
この、俺のシリーズですが、ブックオフの創業者の坂本孝さんが2007年に同社を退社したあと、飲食業界に参入。今ではフレンチ・イタリアンだけでなく、焼肉、焼き鳥、そば、おでん 、中華、スパニッシュなど主に都内で23店舗ほどを構えています。
いつも行列してますが、おいしいです。
海外では着席出来る!?
俺 の株式会社は、当初ニューヨークでの出典を目指していたそうですが、色々と紆余曲折あり、2月香港に初の海外店「俺の割烹 by Ginza Okamoto」をオープン、そして6月ソウルに「俺のフレンチ・イタリアン 梨泰院」、上海に「俺のフレンチ・イタリアン新天地」がオープンさせました。
海外進出にあたって、俺のシリーズの代名詞である立食がネック と考え、「郷にいては郷に従え」の方針で海外のお店は立食と着席をミックスさせる方針にしました。席数は、香港店は「立席59、座席141」、韓国店は 「立席36、座席58」。中国上海店は席数は176席で、その比率はわかりませんでしたが、着席も可能なようです。味はどの店舗も口コミサイトを見ると好 評なようです。
■くら寿司はアメリカに進出
くら寿司と言えば、くらコーポレーションが経営する回転寿司チェーンとして全国津々浦々どこのでもあって皆に親しまれています。エンタメ性があって子供が好きですよね。そんなくら寿司はアメリカで勝負をしています。
アメリカの規制に衛生システムとエンタメで勝負!
くら寿司は全米で8店舗あります。一号店が、アメリカのカリフォルニア州にある「Kula Revolving Sushi Bar」。Revolvingというのは「回転」という意味だそうです。
くら寿司がアメリカ進出にあたってこだわったのが低価格と四大添加物無添加(人工甘味料・合成着色料・化学調味料・人工保存料を全食材において一切使用してしない)。価格は2ドルです。ロール寿司が中心とのこと。それで利益が出ているのですからすごいですよね。アメリカでは愛されているようです。
さらに、回転寿司ということで、寿司がどれくらい回っているのかわからないので、衛生的な問題をクリアすることがなかなか難しかったようです。生モノを食べる習慣が元々浅い国なので、日本人以上に衛生面には気を使いますよね。
そこで導入したのが、「水回収システム」「鮮度くん!」「びっくらポン!」という仕組み。
「水 回収システム」は、食べた更をポケットにお客さんが投入。回収された皿は、水で洗い場まで運ばれていくので衛生的です。入れた皿は自動的にカウントされ、 レジまで自動です。衛生的かつ便利かつ、エンタメ性もありますよね。Youtuberの方の解説動画あったので紹介させていただきます。
鮮度くん!は寿司を空気や手を外気に触れさせることなく回転させていられるシステムです。
また、びっくらポン!は日本のユーザーにはお馴染みですよね。5皿に一回タッチパネルがゲームになってグッズがあたるエンタメ的なゲームです。
台湾のお店で、これが成功したらしく、サンディエゴの店舗で導入したそうです。
■求人は?
これをみて、海外で働てみたいと思う人もいるかもしれませんので、求人情報を紹介します。
くら寿司(Kula Revolving Sushi Bar)正社員
まとめ
海外の商習慣や特性をとらえて、うまく柔軟に取り入れることが成功のカギなんですね。国内でもインバウンド消費といいつつで日本式を押し付けるだけでなく、好みや特性に合わせてアレンジする必要もありそうです。参考にしていていただければ幸いです。
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