炭水化物抜きダイエットとはどんなダイエット方法?
炭水化物抜きダイエットとは、もともと海外の女優や俳優の間で実践されてきたもので、成功しやすいということで日本でも話題になったダイエット方法です。
日本ではこの名前の他に、「低炭水化物ダイエット」「炭水化物ダイエット」「低糖質ダイエット」など色々な呼び名がございますが、全て同じダイエット方法なのですが、
本質的なやり方としては、お肉などのタンパク質がたくさん含まれている食品であればカロリーが高くても食べても大丈夫ということになっています。その代り、白米、パン、うどん、など主食となる糖質の摂取は避けるというものです。
ところがこのダイエット方法…失敗すると偉いことになるのです。実際に、「集中力が無くなった…」「リバウンドに走った…」「体臭や口臭がする…」といった声も。
炭水化物を抜くと気軽に考えているかもしれませんが、このような失敗をしては大変ですので、まずは炭水化物抜きダイエットの正しい知識を身につけていただきます。
炭水化物抜きダイエットの痩せる理論的解説
もともとは、アメリカの医師・循環器学者のロバート・アトキンス氏が考案したダイエット法です。本場アメリカでは、「アトキンスダイエット」もしくは「ローカーボダイエット」とよばれています。
これは、炭水化物に普通に摂取するのであれば1日およそ200~300g程度です。しかし、これを20~40gと大幅に減少すことにより、エネルギーとなる糖質が体に足りなくなりますので、その代りとして蓄積された脂肪がエネルギー変換されていきます。この結果、高いダイエット効果を得られるという仕組みです。
さて、三大栄養素の脂質、糖質、タンパク質の中で最も吸収されやすいのが糖質です。糖質の摂取を行うと急激に血糖値が上昇します。しかし、上昇し続けることは体にとって負担になります。
そこで、インスリンというホルモンが分泌され血糖値の上昇を抑えます。これだけなら良いのですが、インスリンは血糖値の上昇を抑えると同時に糖を細胞へ取り込む性質がございます。
つまり、糖質をあまり摂りすぎてしまうと、体の脂肪が増え肥満体形になってしまう…逆にタンパク質は消化にとても時間がかかりますので血糖値の上昇がとても緩やかなのです。つまり、それだけインスリンの分泌も緩やかになります。
では、糖質をとらなかったらどうなるか?すい臓からグルカゴンというホルモンが分泌され糖質の代わりに余分な脂肪をエネルギーとして変換してくれます。つまりは、糖質が不足している体は脂肪の分解と燃焼を行いやすいので代謝がとても高いといえます。しかし、メリットだけではありません。
炭水化物抜きダイエットのデメリットとは?
ダイエット効果を得やすいということで評判なダイエット法でもありますが、よくよく考えてみますと、糖質も3大栄養素の一つです。つまりは摂取しなくてはいけないもの。それを無理に摂取しないと当然体に異変が起こります。
ケトーシス状態に陥る
糖質ではなく脂質をエネルギーとして燃焼する場合はケトン体が増えます。これは何かというと、脂肪やアミノ酸の不完全代謝産物でございまして、これが糖質の代わりとして燃焼されます。
すると、ケトーシス状態に陥ります。これが何もなければよいのですが、基準値を超えたケトン体の増加により生じるものなので、当然副作用がございます。呼吸が荒い、手の震え、イライラ、不整脈、体臭、口臭…
こうなってはダイエットどころではありませんよね。また、新谷弘実先生はこのダイエット法を否定しておりその経験者の顔をみたところ「よくない」と答えています。つまり無理して炭水化物を抜くことはNGなのです。
脳や肝臓への負担
糖質といえば脳の働きを円滑にする重要な栄養素です。しかしそれをあえて摂取しないとどうなるか?当然、脳の働きが悪くなりますので特に頭を使うお仕事をされている人には影響が出ます。勉強中の学生ならそれはなおさらの話し。また、糖が摂取できない分、肝臓で糖の合成が繰り返し行われるの肝臓も疲労してしまいます。
体内のPHバランスが崩れる
糖質をとらないと、均衡に保たれていた体内のPHのバランスが崩れ酸性になります。そうなると、呼吸が激しくなったり、最悪の場合は失神、昏睡状態に陥り病院送りへ…
そもそもが米国人向けの方法
アメリカ人の肥満対策として実践するならまだ良いかもしれません。アメリカ人は肉が主食のようなもので、そこから炭水化物を抜いたところでそこまで影響は出ないはずです。
それに、遺伝子が肉や油に強くできています。逆に日本人は古くから穀物中心の文化でそれこそ炭水化物がなくては生きていはいけない生活をしていました。そんな日本人がアメリカ人と同じダイエット法を行って本当に大丈夫なのでしょうか?
ちなみに、日本人が炭水化物の摂取を抑え、獣肉ばかり食べるのであれば、動脈硬化、大腸がんなどの病気を招くことになります。もちろん、これに関してはアメリカ人も人ごとではないとは思いますが、特に日本人は腸の構造がアメリカ人と異なりますから病気にかかりやすいといわれています。
それでも実践する!という場合の効果的な方法
それでも実践するという場合は、日本人向けに実践すべきです。例えば炭水化物を全く摂らないのではありません。炭水化物も血糖値の上昇が緩やかな玄米や雑穀米を採用ししっかりと良く噛んで余計に食べまないようにしましょう。
そして、野菜をしっかりと食べて、タンパク質も肉に偏らず、魚、大豆、豆腐、納豆など内臓に負担がかかりにくいものを食べるようにしましょう。そのように改良して行えば、日本人にも優しく実践することができます。具体的な方法はこちらを参考にしてください。
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