ココアとはココアパウダーをカカオマスから一定の割合に分けたものです。つまりは、ココアの原料というのはチョコレートと一緒なんです。子供のころよくココアを飲んでいましたがそれだけではなく袋に入ったココアの粉末をスプーンで取り出して食べていました。
なんていうんですかね。やっぱりチョコレートと味がそっくりだったから好きだったのかもしれません。では、チョコレートとココアの違いって知ってますか?カカオの油脂がココアパウダーで、そこから油脂を減らしたものがココア、減らさないもしくは増やしたものがチョコレートです。
三つの違いはこんなところです。そんなココアを使ったダイエット方法があるのはご存知でしょうか。そこで今回はココアを摂取することで得られる効果効能、そしてカロリーや栄養成分などについても解説させていただきたいと思います。
ココアのカロリーや栄養素について
では、ココアのカロリーってどうでしょうか?ダイエットをするのであれば砂糖の入ったココアではなくピュアココアにするべきです。それでは二つの栄養素を比較していきましょう。まずは通常のミルクココアから。エネルギーは100gあたり412kcalです。
そして、三大栄養素は、タンパク質(7.4g)、脂質(6.8g)、炭水化物(80.4g)となっております。やはり砂糖が入っていますのでエネルギーと炭水化物が多くなります。そして、食物繊維は5.5gございます。では、それ以外のビタミン、ミネラルなどの栄養素を見ていきましょう。
ミルクココアの主な栄養成分(100g) | |||
ビタミン | ミネラル | ||
ビタミンA | 8μg | ナトリウム | 270mg |
ビタミンE | 0.4mg | カリウム | 730mg |
ビタミンB1 | 0.07mg | カルシウム | 180mg |
ビタミンB2 | 0.42mg | マグネシウム | 130mg |
ナイアシン | 0.3mg | リン | 240mg |
ビタミンB6 | 0.07mg | 鉄 | 2.9mg |
葉酸 | 12μg | 亜鉛 | 2.1mg |
パントテン酸 | 0.9mg | 銅 | 0.93mg |
マンガン | 0.74mg |
ビタミンに関しては、ビタミンB2がダントツ多いだけでそれ以外はそんなに目立ったところはありません。しかし、ミネラルは全体的にたくさん含まれておりバランスもしっかりと取れています。特に、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、銅は良いですね。
それに対して、ピュアココアは砂糖が一切含まれていないのでその分カロリーも低く100gあたり271kcalです。三大栄養素においてはタンパク質(18.5g)、脂質(21.6g)、炭水化物(42.4g)となりますが、砂糖がカットされている分、タンパク質と脂質が多く糖質が少なくなっています。
ピュアココアの主な栄養成分(100g) | |||
ビタミン | ミネラル | ||
ビタミンA | 3μg | ナトリウム | 16mg |
ビタミンE | 0.3mg | カリウム | 2800mg |
ビタミンK | 2μg | カルシウム | 140mg |
ビタミンB1 | 0.16mg | マグネシウム | 440mg |
ビタミンB2 | 0.22mg | リン | 660mg |
ナイアシン | 2.3mg | 鉄 | 14mg |
ビタミンB6 | 0.08mg | 亜鉛 | 7mg |
葉酸 | 31μg | 銅 | 3.8mg |
パントテン酸 | 0.85mg |
このほかに食物繊維が23.9gとかなり豊富に含まれています。二つを見比べるとミルクココアにはビタミンKが含まれていませんが、ピュアココアにはマンガンが含まれておりません。そして栄養価を比較するとやはりピュアココアの方が上回っている印象です。カロリーも低い、砂糖も含まれていない、栄養価が高いということでやはりピュアココアをダイエットにオススメします。
ココアダイエットから得られる効果効能(1)
免疫力の強化
ココアに含まれるカカオポリフェノールは抗酸化作用がものすごく強いです。これは2009年に森永製菓から発表された実験結果なのですが、インフルエンザに感染したマウスにココアを経口摂取させたところ死亡抑制効果がみられております。つまりは、カカオポリフェノールにはインフルエンザに対抗する効果があるということです。また、あらかじめ摂取することで免疫力を強化し感染予防も期待できるのです。
抗ガン作用
ポリフェノールというのはファイトケミカルスという強力な抗酸化成分の一つでもあります。前述のようにウイルスが身体へ侵入することで抗酸化力が効いて体を守ってくれるわけですが、そもそも癌の原因といのは活性酸素によりDNAの損傷です。
ここから異常コピーが行われると癌細胞が生まれるわけです。つまりは、活性酸素をあらかじめ除去して細胞をできるだけ傷つけない生活を送れば癌になりにくくなると考えれます。
そういった意味でポリフェノールは抗酸化力が強いので癌予防の手助けとしては有効です。けれども、活性酸素にあふれかえっている生活を送っている。寝不足、喫煙、不健康な食事、これでは間に合いませんのであくまでもこういったものは基本を整えたうえで力に成ってくれるものだと考えてください。
美肌効果
肌を美しくするには一番大事なのはタンパク質を必要以上に摂取することです。そしてもう一つは細胞の劣化を防止することです。肌が劣化していくのも結局は細胞が活性酸素により攻撃されていくことで生じますので癌と同じ理論で抗酸化効果の高いものを摂取することが美肌のサポートとなります。
体は全部繋がっています。年齢の割には劣化しているとかお肌が汚いとかそんな症状が見られたらどこか体の調子が悪い可能性があります。最終的にそれが積み重なると癌などの大きな病になるので体の栄養バランスが崩れているという合図で顔に出たりしますので美肌を意識するという心がけも良いのですが根本的な原因は体の中にあるということは忘れないでください。
貧血の予防
ココアには葉酸、鉄、銅がたくさん含まれています。葉酸は造血ビタミンともいわれており赤血球をつくる上で重要になります。鉄は酸素を運搬し血液の流れを良くしてくれます。銅は鉄を人間の体内で使えるように変換する役割を担っておりますのでこの3つの栄養素が含まれているココアは貧血の予防食品としては有効なのです。
ココアダイエットから得られる効果効能(2)
生活習慣病の予防
チョコレートもそうですが特に循環器系の病気には有効です。まず、抗酸化効果が高いカカオポリフェノールですがこれは活性酸素を無効化させます。血栓ができたり、動脈硬化が発症するのは過酸化脂質といわれており、血中のコレステロールが酸化することによって生じます。しかし、この抗酸化効果でその原因を一つカットすることができます。
代謝を高める
代謝が上がれば冷え症も改善されますし当然ダイエットにも有効です。実はカカオポリフェノールには体を温め代謝を高めます。そして、脂肪分解酵素の働きを抑制しますので太りにくい体を作ることができるのです。
ストレスの緩和
ストレスをためると太るという話は聞いたことはありませんか。実はそれは本当でストレスを感じると副交感神経優位になり「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。すると脳は危機感を覚え脂肪を蓄積しようとするのです。損中、ココアの苦み成分である「テオブロミン」は血管を拡張し血行の改善を行う他、感情のコントロールに必要なセロトニンの働きを助けてくれるためストレスの緩和にもなりダイエットにも有効な成分です。
便秘・便臭の改善
ココアに食物繊維が多く含まれているといいますが、100gあたりの話です。通常であれば3食分として20g程度なのでそこまで多くはないです。だけど、4.7gは摂取できるので摂らないよりも多いです。だけどそれよりもタンパク質が重要なので便通の改善のメインではありません。ただ、注目していただきたいのはそこに含まれるリグニンという不溶性食物繊維です。
これが、便のかさましになりポリフェノールの働きで腸内の善玉菌を増加させます。それにより便通も良くなると考えられます。このリグニンは腸内環境を良好にする手助けを行いますのでデトックスや便修の改善のサポートとしても効果が期待できます。
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