さて、ダイエットを行う上でどのようなことを意識されていますか?糖質を制限して、高たんぱくな食事を行い、野菜、果物などからビタミン、ミネラル、食物繊維をしっかりと摂る。これはダイエットにおいて基本的なところになりますので押さえましょう。
しかし、これは基本です。たとえば、ダイエットを意識されている方はもしかすると油を制限されているのではないでしょうか?もちろん、市販のサラダ油を大量に摂取することはオススメはできません。ファーストフードの脂はどう考えても体に悪いです。
トランス脂肪酸や酸化した油ばかり摂取した生活を送っているとセルライトの原因になりますのでダイエットにも影響しますし、過酸化脂質が増えますので肥満はもちろんのこと生活習慣病の原因になります。若年層でも血液がどろどろな方というのも珍しくはありません。
いくら部活などで運動を行ってるからといって健康であると言い張るのは間違えです。食べるものが人体に悪影響を及ぼすものであれば運動しても体は酸化していきます。それがやがて病を招いてしまいます。ただ、人間の体にはやはり油が必要になります。エネルギー源にもなりますし体を作る上での重要な栄養素です。
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こちらでも説明させていただきましたが良質な油であればぜひ摂取すべきなのです。その中で、最近また注目され始めている栄養素があります。DHA・EPAです。これを摂取することによりダイエット効果も期待できますし。あらゆる健康効果が期待できるのです。今回は魚の脂であるDHA・EPAについて注目いていきたいと思います。
DHA・EPAの効果効能(1)
DHAは脳を作る
魚を食べると頭が良くなるなどといわれていますが、それはDHAによるものです。脳の60%は油でできているので良質な油を摂取しないとボケやすくなります。若年性アルツハイマーや記憶力が乏しいといわれているのは最近のファーストフードなどの油によるものです。当然、劣化した油を摂取すれば脳も劣化していきます。そのため、良質なDHAで脳細胞を作る必要があります。
うつ病の対策
うつに効果があるか?これは賛否両論のところですが理論的に考えれば必要な栄養素の一つではあります。なぜならメンタルは脳だからです。脳がしっかりとした油やタンパク質でできていれば考え方も不安定にはなりにくくなります。もちろん、タンパク質も重要になりますが油という点ではDHA・EPAも必要であると考えられます。
美肌効果
僕の個人的な話をしますと、美容師さんにスキンケア指導をしてもらったときに肌の脂が足りないからDHA・EPAのサプリメントを飲むようにアドバイスされたことがあります。弾力のあるコラーゲンを作るには、油、鉄、タンパク質、ビタミンCを同時摂取することで作れます。そういう意味ではやはり美肌効果にも優れているといえます。
DHA・EPAの効果効能(2)
DHA・EPAは細胞膜の原料
細胞膜はリン脂質という油でできています。細胞分裂が円滑に行われるためには柔軟な不飽和脂肪酸で行われないといけません。そうでなければ、うまく細胞分裂ができずにDNAの周辺にあるタンパク質を破壊してしまいそれが原因で発がんのリスクが伴います。つまりは、食事からDHA、EPAを積極的に摂取する必要があります。
中性脂肪を減らす
中性脂肪を減らすことにより、動脈硬化、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞の予防が行えます。さらに血流が良くなりますので代謝もあがります。これにより脂肪が燃焼しやすい体を作れますのでダイエットにも効果的なのです。脂質を摂取することでダイエット効果が見込めるわけです。
血小板の凝集を予防
血小板の凝集とは血栓です。血栓ができにくくなりますので脳梗塞や心筋梗塞を防止できます。心筋梗塞や脳梗塞は本当に恐ろしい病気で、一見元気に生活を送っていたと思ってもある日突然倒れて亡くなるということもありますので血栓ができにくいサラダな血液を作ることが重要になります。
アトピーやダイエットに効果的?
DHA・EPAの実験によればアトピーの改善やダイエット効果はないとされています。もちろん、直接的な効果は期待できませんが間接的な効果は期待できるのではないかと考えれます。血液の流れを良くするということは代謝も上がりやすくなります。細胞を傷つけないということはアトピーの原因の一つをカットできることにもなります。
DHA・EPAがたくさん含まれている食品と摂取量について。
DHA・EPAが含まれている食品といえばやはりお魚ですよね。特に、さんま、サバ、アジなどの青魚にたくさん含まれています。基本となる食事に高たんぱくで置き換えダイエットに活用できる魚を取り入れることは重要です。そこで、DHA・EPAがたくさん含まれている魚をまとめてみました。
魚(100g) | |||
DHA | EPA | ||
アンコウの肝 | 3650mg | クジラの皮 | 4300mg |
トロ | 2880mg | アンコウの肝 | 2300mg |
ぶりの蒲焼 | 2284mg | やつめ鰻の日干し | 2200mg |
ぶりの刺身 | 1780mg | すじこ | 2100mg |
さばの刺身 | 1780mg | しめさば | 1600mg |
鰻の蒲焼 | 1490mg | やつめ鰻(生) | 1500mg |
さんまの刺身 | 1400mg | みりん干し | 1400mg |
さんまの塩焼き | 1140mg | かずのこ | 1300mg |
アジの塩焼き | 1107mg | 焼のり | 1200mg |
このようになっております。ちなみに、DHAの理想的な摂取量としては1日あたり3g以下とされています。やはり油ですので過剰に摂取しすぎてしまいますと、胸焼け、胃もたれ、吐き気、下痢、鼻血が止まらないなどを起こす可能性もあります。油を消化するのに消化酵素を大量に使いますので摂取量は守るようにしましょう。ちなみに、性別と年代別の摂取量はこのようになっています。
年齢 | 男性(g/日) | 女性(g/日) |
0歳 | 0.8-0.9 | 0.8-0.9 |
1-2歳 | 0.7 | 0.8 |
3-5歳 | 1.3 | 1.1 |
6-7歳 | 1.4 | 1.3 |
8-9歳 | 1.7 | 1.4 |
10-11歳 | 1.7 | 1.5 |
12-14歳 | 2.1 | 1.8 |
15-17歳 | 2.3 | 1.7 |
18-29歳 | 2.0 | 1.6 |
30-49歳 | 2.1 | 1.6 |
50-69歳 | 2.4 | 2.0 |
70歳以上 | 2.2 | 1.9 |
妊婦 | 1.8 | |
授乳婦 | 1.8 |
このようになっております。ですので、毎日2~2.5gを目標摂取量とすればよろしいかと思います。また、DHA・EPAは血液をサラサラにする作用があります。これは健康的に考えればプラスではありますが、血液凝固剤を服用している場合はそれを邪魔するものになりますので一度担当医にご相談のうえサプリメントを服用しましょう。
DHA・EPAのサプリメントは必要か?
以上の説明からも毎日のようにたくさんのお魚を食べているのであればそこまで意識しなくても良いでしょう。しかし、現代人は魚をあまり食べていない傾向にあります。やはり、最近のファーストフードの影響や、魚をさばくのが面倒であったり、比較的お値段もしますからね。
そういったことで肉食の傾向にあるようです。本来であれば食事にお魚をぜひ取り入れていただきたいのですが、どうしても魚が食べられないというのであればサプリメントを活用するのも良いでしょう。しかし、あくまでもDHA・EPAは健康的な体を作る要素の一つに過ぎません。
これだけ飲んでいるからダイエットに効果があるとか、健康に効果的だとかそういったことはありません。やはり基本的な食生活や栄養バランスを整えることでこういった食品が大きく役立ちます。その上で魚が足りていないならサプリメントで補うのは良いことでしょう。
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