学校時代の思い出の中で、大変だったものに読書感想文が上位に挙げられるという方は多いのではないでしょうか。本を読むことが好きだった子供時代ですと楽勝なのかも知れませんが、そうではないと苦でしかない読書感想文です。さて今回は、この読書感想文にスポットを当てたいと思います。
読書感想文の書き出し
今人気のタレントになられた林修先生が本の書き出しの話をされていたことがあります。名作と呼ばれる著書は書き出しにインパクトを与えているものが多いとのこと。確かに伊豆の踊子や坊ちゃんなど、今でもその書き出しは覚えています。
本格本ではありませんし、作家ではありませんが、読書感想文においてもその書き出しは重要であると思います。なりがちなのが書き始めからずっとその本のあらすじになってしまうことです。枚数を出来る限り多くしたいと思うとどうしてもその本のあらすじを書いていくのが簡単なんですよね。文字数を埋めるためだけになってしまいます。
先ず最初にバーンと自分の感想を率直に書きましょう。その本を読んで感じたことを最初に言ってしまいます。例えば、感動するような本を選んだ場合、この部分に共感した、涙した、と言う風なことを書き出しにします。何か驚いたことがあった場合は、〇〇に驚いたなどと書きますと、何に驚いたのかと興味が湧くことになりますよね。また、逆に面白くなかった場合、何故面白くなかったかを掘り下げて書くことでそれはもう読書感想文ですよね。
書き出しで自分の感想を言ってしまうと、その後はどうしてそう思うのか、どの部分でそう思ったのかなど、説明をしていくような流れになりますから少しは楽に書けるのではないでしょうか。
読書感想文を書く時のポイント
- 本の構成として起承転結とありますが、起をしっかりと定めると自然と承転へと繋がっていくものです。そうした時のポイントを箇条書きでご紹介します。
- その本を選んだ理由、自分とその本との出会いのきっかけを書く。
- 本を読んだことで自分にどのような影響を与えたのかを明確にする。
- また、その本によって学びになったことを取り入れる。何を学べたのか、それをどう活かすのか、そこまでを文章にすることで印象に残る読書感想文になれます。
- その本に関連しての自分の体験談があれば、そのことを書く。
- なりがちな{よかった、すごかった、面白かった}というそれだけに留めてしまわない。
読書感想文の結び
書き出しと同じように大事なのが結びですね。結びで無難なのは、先ずその本を読んだことで何を願ったかを書くことです。本との出会いからをずっと書いてきて、自分は~したい、~しようと思ったことで締めます。主人公の生き方に共感したならば、「その生き方を自分も取り入れて~したいと思いました」という風に抱負を書くのです。
後は、その本に出会えたことへの感謝の気持ちや筆者への思いで締めくくるというのもあります。その内容の中で筆者はどう考えたのか、どういう思いがあったのかを自分なりに分析して書くのです。いかがでしょうか?
国語というものには正解はないに等しいです。国語の授業の中で生徒1人1人の感じ方は違うのでどれもあり得る答えなんですよね。どれもが正解だったりします。なので読書感想文の結びに嘘でも結論を出してしまおうとしないことです。結論が出せないまま、どうしたいと思えないまま読み終えたのなら、それが結びの文章になっても良いのです。
あとがき
やはり自然体でいることが一番だと思います。こうでなければならないということはありませんから、自分の思うままを書いていく、それが読書感想文だと思うのです。どういう思いでその本と向き合ったのかを先生も見てくれます。真っすぐに本と向き合って
読書感想文に選んだ本への感謝、出会いの感謝を忘れずに、思いのたけを書いてバッチリです。
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